劇作家・演出家として唯一無二の世界観を築き上げてきた末満健一。その代表作である＜TRUMPシリーズ＞の最新作、ミュージカル『キルバーン』が、ついに上演されることが発表された。
2009年に始まりを告げた＜TRUMPシリーズ＞は、「吸血種（ヴァンプ）」と「人間」との関係を軸に、生と死、信仰と背信、永遠と儚さを描く壮大な物語世界。舞台ごとに異なる視点と時代背景で語られるこのシリーズは、演劇ファンのみならず多くの観客を惹きつけてきた。
『キルバーン』はその中でも異彩を放つ作品として、5年前に構想が発表されながら、コロナ禍により上演延期となっていた幻の作品。今回、末満が「ようやく望む形でお届けできる」と語るように、万全の体制での再始動が決定した。
本作では、ミュージカルという形式に挑戦。ストーリー仕立てのライブパフォーマンスという形で、現代版「ロッキーホラーショー」ともいえるエンターテインメントを展開する。これは、末満の持ち味である重厚な物語と音楽の融合を、これまで以上に大胆に表現する試みだ。
創作から15年以上を経て、なお進化し続ける＜TRUMPシリーズ＞。その中心に立ち続ける末満健一が、今こそ届けたい物語とは。ミュージカル『キルバーン』は、演劇の未来を照らす一歩となるかもしれない。
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