大学生のお笑い日本一を決める「笑学祭2025」準決勝。ハイレベルな戦いが続いた後半戦では、ついに決勝への切符を掴む芸人が決定しました。本格派漫才から独創的なピン芸まで、最後まで目の離せない展開となった後半5組の熱戦をレポートします。
■蝉ブルース(早稲田大学お笑い工房LUDO)
本格派のキャラクター漫才で実力を見せつけたのは「蝉ブルース」。【漁師の一日】をテーマに、通勤電車に乗るなど、都会に慣れないアホな漁師を熱演。ハナコ・岡部譲りと評されるほどの見事な設定とキャラクター性は、名門サークルで切磋琢磨してきたことが伺える完成度を誇っていました。

■カンタービレ(一橋大学お笑いサークルIOK)
今大会のダークホースとして注目されるのが、超正統派漫才を披露した「カンタービレ」。【おじいちゃん・おばあちゃんと孫の談笑】という設定で、高学歴コンビならではの知的で秀逸な掛け合いを展開。プロ顔負けのテンポと、細やかな動作や表情管理は一級品で、確かな実力で会場を唸らせました。

■朝かもしれない(東北大学お笑いサークルGYUTAN)
決勝進出を決めた今大会唯一の女性漫才コンビ「朝かもしれない」。繰り広げられた【言い間違い漫才】は、絶妙なテンポと心地よいリズムで会場にピースフルな空間を創出。ちゃんぴおんずから「令和版阿佐ヶ谷姉妹」と太鼓判を押されたその実力と、何をするか予想できない魅力で観客を虜にしました。

■猿ベルベット去る(慶応義塾大学お笑い道場O-keis)
スピーディーな展開で観客を惹きつけたのは、漫才コンビ「猿ベルベット去る」。【サッカー選手の名前を勘違いしている】というボケに対し、ツッコミが真実を伝えようとするも、巧みにかわされ続け、なかなか話が噛み合わない。状況に応じた的確な問いとレスポンスで、見事なテンポの漫才を構築しました。

■上下する(早稲田大学お笑い工房LUDO)
数々のコンビを抑え、決勝進出を果たした唯一のピン芸人「上下する」。披露したのは【イカ・タコ・クラゲの雑学】をテーマにした音源有りのフリップネタ。リズミカルな音楽に乗せて知識を披露し、要所にブリッジを挟むなど、巧みな構成力でピンネタながら奥行きのある世界観を表現。その独創性に注目が集まりました。
