2025.07.09

【芸人連載】:アリオス〜若手漫才師の軌跡と未来〜

出会い、そして「アリオス」誕生の秘密

自己紹介とコンビ名の由来について教えていただけますか?
また、ワタナベエンターテインメントを選んだ理由と、コンビを組むきっかけを伺えますでしょうか?

港:芸歴3年目のアリオスです。ツッコミの港です。コンビ名の「アリオス」は僕が高校1年生の時に決めたカタカナ4文字で、ラテン語の「第三者」「他人」という意味から来ています。響きと語呂がいいなと思って選びました。僕達はワタナベエンターテインメントの養成所36期出身で、ここがお笑いの養成所としては初めて受けました。
ワタナベを選んだのは、いくつか事務所を調べた中で対面オーディションをやっていたのがワタナベで、説明も丁寧だったからです。

かんぼうちょうかん: ボケのかんぼうちょうかんです。

港: 僕たちは小学校の時だけ一緒で、そこからコンビとして活動を始め、出来上がった状態で養成所に入りました。僕がかんぼうちょうかんを誘ったんです。

かんぼうちょうかん: 僕は当時、将来の夢が全くなかったんです。保育園の発表でもなにを話すか迷うくらいで。でも港に誘われた時、「これは夢になるかもしれない」と思って、すぐに「やる!」と返事しました。

ネタ作りの哲学とコンビの絆

憧れの芸人やロールモデルはいらっしゃいますか?また、ネタ作りはどのようにされていますか?

港:僕はM-1グランプリが大好きで、特に笑い飯さんがすごく好きでした。あのような漫才ができたらいいなと思いながら芸人を始めました。ネタはほぼ100%僕が作っています。
かんぼうちょうかんは生粋の気遣いなので、本当はもう少し意見を言ってほしいんですけど、きっと言わないだろうから、とりあえずやってみる、という感じです(笑)。
かんぼうちょうかんはめちゃくちゃストイックで、お笑いを軸に生きているというか、「面白いか面白くないか」で全ての行動を決定しているのがすごいなと思います。ネタ作りでは、「人を傷つけない漫才」といった決まったコンセプトはないんですが、ボケが面白くなかった時に「すかす」ようなことはしないようにしています。あくまで逃げない、というスタンスでいます。

同期の方々からは、お二人をどのように評価されることが多いですか?

港: 僕たちは高校を卒業してすぐ18歳で養成所に入ったので、同期は大学生が多かったこともあり、「見た目が伴ってない」とはよく言われますね。僕の感覚だと、年上の同期のお兄さんたちに甘えている部分があるのかもしれません。ネタの評価で言えば、圧倒的にボケ数が多いと言われます。

後編へ続く