年に一度の「ワタナベお笑い」による超オールスターライブ「WEL FES 2025」が9月27日に開催された。ベテランから若手までワタナベ芸人が一堂に会し、ふかわりょう、ロッチ、アンガールズ、ハライチ、サンシャイン池崎など、「WEL/WEL NEXT」(毎月第3土曜日開催)では観られないメンバーも出演。
今年の「WEL FES」はワタナベお笑いの大黒柱、アンガールズ、ハライチ、Aマッソ、ハナコの4組が「軍団長」となり、それぞれの軍団員を指名した。
【アンガールズ軍】
ザブングル加藤/ロングロング/ぱーてぃーちゃん/えびしゃ
【ハライチ軍】
ふかわりょう/土佐兄弟/こたけ正義感/Gパンパンダ
【Aマッソ軍】
四千頭身/フタリシズカ/ぎょねこ
【ハナコ軍】
サンシャイン池崎/ファイヤーサンダー/チュランペット/ちゃんぴおんず
MCはロッチが担当。出演芸人はネタ披露に加え、昼公演ではハライチ軍とハナコ軍が、夜公演ではがアンガールズ軍とAマッソ軍が企画コーナーで対決し、熱戦が繰り広げられた。

この記事ではライブの模様を抜粋して伝える。
昼公演
オープニングでは、MCのロッチが軍団長のハナコ、ハライチを呼び、各軍団員を指名した理由を聞いた。
ハナコは、プライベートでも仲の良い人を選んだと言い、サンシャイン池崎が若手時代のハナコ・岡部を可愛がってくれていた話、チュランペットがハナコの単独ライブの手伝いをしてくれていた話などを紹介した。
ハライチは、慶應義塾大学卒業のふかわりょう、弁護士資格を持つこたけ正義感、会計士の資格を持つGパンパンダ・星野、教員免許を持つ土佐兄弟・卓也など、「学歴で選んだ」と話して笑いを誘った。
ネタブロックでは、四千頭身、リンダカラー∞、こたけ正義感、ぱーてぃーちゃん、金の国、ふかわりょう、ロッチ、Aマッソ、アンガールズの9組がネタを披露。こたけ正義感は、「事前に台本を提出できなかったがなんとしてでもやりたい」最新のニュースを取り上げたネタで会場を盛り上げた。ロッチは、先日行われたロッチ20周年JAPANツアー「ヘビーロッチ」でも演じたコント「音楽の道」(YouTubeで視聴可能)を披露した。
軍団対決を前に全員がステージに集まると、サンシャイン池崎が大声で軍団のテンションを上げる。
負けたチームの軍団長はペナルティとして、「打ち上げの全額を奢る」ことが発表された。
1戦目の企画は、「モノボケリレーバトル」。各軍団から5人を選抜、1人がアイテムを選び、モノボケが面白ければ成功、同じアイテムを渡し4人が連続で成功すれば1ポイント。制限時間3分の中で得点を競う。モノボケの判定はロッチ・中岡が担当した。
ハナコ軍は、サンシャイン池崎が幸先良いスタートを切るも、ちゃんぴおんず・日本一おもしろい大崎で苦戦し、1ポイントを獲得。
ハライチ軍は、Gパンパンダ・一平、土佐兄弟・有輝、こたけ正義感、ハライチ・岩井、ふかわりょうが開始1分で1ポイントを獲得、その後もテンポよく1ポイントを獲得し、計2ポイントとリードして2戦目を迎えた。
2戦目の企画は「軍団員キャスティングコントバトル」。会場にお越しいただいたお客さんにライブが始まる前に募集したコントの「お題」と「オチ台詞」を軍団長がランダムに引き、軍団員の中からコントをする人を選出、お題に沿ったコントを行う。勝敗はお客さんの拍手で決め、勝者には5ポイントが入る。
先攻はハライチ軍。コントのお題は「マッチングアプリ」でオチ台詞は「名古屋から来た」。全員で挑んだコントはチームワークが光り、ロッチも「完璧」「素晴らしい」と称賛するほどの仕上がりとなった。
後攻のハナコ軍のお題は「タコ」、オチ台詞は「お姉ちゃんのバカ」。「タコ家族」「漁船の超新塾」にキャスティングが分かれ、カオスなコントとなった。お客さんの判定でハライチ軍の勝利となり、5ポイントを獲得した。
2種目での総合ポイントはハライチ軍が7ポイント、ハナコ軍が1ポイントとなり、ハライチ軍が勝利する結果となった。

夜公演
オープニングでMC・ロッチが昼公演で唯一「スベっていた」と土佐兄弟・卓也を話題に出すと、思わず卓也が舞台袖から飛び出す。その後、夜公演で対決する軍団長のアンガールズ、Aマッソが登場した。
Aマッソ軍は「本当はザブングル加藤が欲しかった」、アンガールズ軍は「選んでいないのにロングロングが入っている」といったやり取りがあった後、お客さんを巻き込んでロングロングとぎょねこの知名度を測る一幕も。Aマッソはぎょねこが登場した時にスタンディングオベーションをしてとお客さんにお願いした。
ネタブロックには、ちゃんぴおんず、ハナコ、土佐兄弟、ラパルフェ、ファイヤーサンダー、豆鉄砲、ロッチ、サンシャイン池崎、ハライチの9組が登場。『キングオブコント2025』ファイナリストのファイヤーサンダーは完成度の高いコントを披露し、サンシャイン池崎の体を張ったパフォーマンスでは会場が一体となって盛り上がった。最後はハライチが安定の漫才を見せ、締めくくった。
軍団対決の1戦目「モノボケリレー対決」。各軍団員が登場し、ぎょねこが自己紹介をすると、お客さんは立ち上がって拍手。対してロングロングが自己紹介をすると、通常の拍手が起こった。
Aマッソ軍からはぎょねこの3人、四千頭身・後藤、Aマッソ・むらきゃみが選抜。ロッチ・中岡の好みを探りながら、2ポイントを獲得。
アンガールズ軍からは、ザブングル加藤が選出を辞退するなどありながら、えびしゃの3人、ロングロング・長峰、アンガールズ・山根が挑戦。ロングロング・長峰、えびしゃ・中村で時間を使い、0ポイントで終了。
2戦目の「軍団員キャスティングコントバトル」。
先攻はAマッソ軍。コントのお題は「江ノ島」でオチ台詞は「何も見ていなかった」。フタリシズカにフォーカスしたキレのあるコントを即興で披露した。
後攻のアンガールズ軍のお題は「食が細いワニ」、オチ台詞は「水まず」。制限時間を超過し「水まず」というオチ台詞が出る前に終了するというまさかの事態に。
お客さんの判定で5ポイントを獲得したのはアンガールズ軍。
総合得点はアンガールズ軍が5ポイント、Aマッソ軍が2ポイントとなり、アンガールズ軍が勝利を収めた。