『M-1グランプリ2025』の準々決勝敗退者から1組が準決勝へ返り咲く「ワイルドカード」。TVerでの動画公開が始まるやいなや、お笑いファンの間で凄まじい熱狂を巻き起こしているのが、ラパルフェ(都留拓也、尾身智志)だ。
過去の「名作」を完コピする禁じ手でファンの心を掌握
ラパルフェの代名詞となりつつあるのが、過去のM-1決勝で披露されたレジェンド級のネタを、容姿から間、台詞まですべて再現する「完コピ漫才」。本来、賞レースにおいて既存のネタをなぞることは「邪道」とされる。しかし、圧倒的な「憑依能力」とリスペクトを感じさせるクオリティに、SNS上では「もはや芸術」と絶賛の声が相次いでいる。
2024年: ニューヨークの「ラブソング」。
2025年: 男性ブランコの「音符運び」。
ついに「公式」が動いた! OpenWorkとの異例のコラボ
この勢いは、ついにお笑い界の枠を飛び越えた。転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork(オープンワーク)」が、男性ブランコ・平井が出演する自社CMのパロディを、ラパルフェに「公式」として依頼したのだ。
尾身は自身のSNSで、「お優しい企業にお優しい先輩」と感謝を述べ、平井本人の公認を得た上でのパロディであることを明かした。
「邪道から王道へ」——
かつては“他人のふんどし”と揶揄されるリスクもあったスタイルが、今や企業が宣伝に起用し、本人が快諾する「公式コンテンツ」へと昇華された。
