2025.06.13

個性派たちの饗宴!『笑学祭2025』準決勝レポート【前編】 LUDO勢から上方からの刺客まで、熱戦の前半5組をプレイバック

大学生のお笑い日本一を決める「笑学祭2025」の準決勝が開催され、全国から集結した精鋭たちがステージを彩りました。まさに異種格闘技戦の様相を呈したハイレベルな戦いの中から、本記事では登場した5組の輝きと、各組が放った唯一無二の魅力をご紹介します。

■能率ランク(産業能率大学お笑いサークルイタダキ)
トップバッターから会場のボルテージを上げたのは、テンポの速いスピード漫才が持ち味の「能率ランク」。【江戸時代の恋愛史リアリティーショー】というキャッチーなコンセプトで、現代のトレンドと大学生ならではの価値観を巧みに融合。時代を超えた設定とセンスの光る構成で、観客の心を鷲掴みにしました。


■幽霊幽霊(大阪経済大学 落語研究部)
上方から新風を吹き込んだのは、ダブルメガネと坊主という独特のビジュアルが印象的な漫才コンビ「幽霊幽霊」。【旅行の相談】というテーマから、少しムカつくボケと絶妙に噛み合わないツッコミが独自のワールドを展開。一度ハマると抜け出せない不思議な魅力で、会場を自分たちの世界に引き込みました。


■あなたとネ(早稲田大学お笑い工房LUDO)
緻密な設定で魅せたのはコント師の「あなたとネ」。【ハロウィンキャンペーンを実施する地方銀行】を舞台に、どこか憎めないポンコツな新人社員と、的確なツッコミスキルが光る上司のやり取りを描きました。集中力と態度は欠落しているが愛嬌のあるキャラクターと、それを引き立たせるツッコミは同世代の中でも抜きん出ていました。


■ダークドラゴン(早稲田大学お笑い工房LUDO)
今大会随一のパワフル漫才で会場を揺らしたのは「ダークドラゴン」。【小学生の一日】をテーマに、ボケが少年時代を憑依させたかのような熱演を見せます。学校での出来事や遊びなど、誰もが「あったあった」と共感できる実体験をベースに、ステージをフルに使って暴れる姿は見どころ十分でした。


■偽ビートルズ(埼玉大学お笑いサークル無印)
シンプルながら何をするか分からない、異様な佇まいで登場した漫才コンビ「偽ビートルズ」。【道端で倒れている人を助ける】という導入から、キャラクターが急展開し、観客は意表を突かれる。

公式HP:https://www.we-school.net/university_comedy/