1945年の沖縄県伊江島で繰り広げられた、日本兵二人の衝撃的な実話に基づいた映画「木の上の軍隊」。この話題作で、沖縄出身の新兵という重要な役どころを演じ、その確かな演技力で観客を魅了しているのが俳優・山田裕貴です。
名優・堤真一さんとの初の共演ながらも、山田は阿吽の呼吸で極限状態に置かれた兵士たちの人間模様を繊細かつ力強く表現。時にコミカルな一面も覗かせ、観る者の心を掴んでいます。沖縄出身の平一紘監督のもと、全編沖縄ロケ、そして伊江島のガジュマルの木の上での撮影というリアルな環境で、山田がどのように役に入り込んだのか、その渾身の演技に注目が集まっています。
映画公開後、本作は沖縄で初週3日間No.1の大ヒットを記録。幅広い世代から支持を集め、連日満席の劇場が続出しています。この成功の裏には、山田の熱演が大きく貢献していることは間違いありません。
完成した映画を観て、山田自身も「単に戦争映画ではなくて、二人(山下、安慶名)が本当は人間に備わった本能である食べたいとか家に帰りたいとかいうシンプルな感情が、戦争の時代によって色々歪められたりして、それでも生きよう、明日も頑張ろうと思える映画になった」とコメント。この言葉からは、彼が単なる役柄を演じるだけでなく、作品が持つメッセージを深く理解し、観客に伝えようとする真摯な姿勢が伺えます。
また、舞台挨拶では「実話の舞台となった沖縄で上映できることが何よりうれしいです。皆さんの感想が楽しみです」と、作品への、そして沖縄への特別な想いを語りました。山田裕貴が全身全霊で挑んだ映画「木の上の軍隊」は、終戦から80年となる今、改めて平和の尊さ、そして人間の生命力を問いかける、心に深く刻まれる作品となっています。
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