2025.06.23

ワタナベエンターテインメント25周年を祝う豪華絢爛なステージ! ワタナベ25thコンサート『ハッピーバースデー&サンキュー』ライブレポート

2025年6月18日(水)から22日(日)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて開催された、ワタナベエンターテインメント25周年記念コンサート『ハッピーバースデー&サンキュー』。中尾ミエ、中山秀征を筆頭に、所属タレントが多数出演し、25周年の節目にふさわしい華やかなステージが繰り広げられました。

本公演のために音楽プロデューサーの寺岡呼人さんが書き下ろしたオリジナルテーマソング「幸せナベの作り方」が彩る中、名曲、25にまつわる楽曲、ミュージカルナンバーなど、40曲を超える幅広いセットリストで観客を魅了。ワタナベエンターテインメントの歴史と未来を凝縮したような、記念すべき一日となりました。

見どころ満載!各ジャンルの豪華パフォーマンス

POPS部門:懐かしの昭和歌謡から新たな魅力まで高度経済成長期の歌謡界を彩った昭和歌謡で幕を開けたPOPS部門。中山秀征と望海風斗の軽快なMCで会場は一気に活気づきました。

中尾ミエは「見上げてごらん夜の星を」を歌唱。ステージいっぱいに広がる満点の星空の中で、センターで輝くドレスをまとい、最年長とは思えないパワフルな歌声を披露し、観客を魅了しました。

中山秀征は布施明さんの名曲「君は薔薇より美しい」を、その色気あふれる歌声で熱唱。聴く者の世代を超えて心に響く歌唱で、会場を盛り上げました。

柏木由紀は「まちぶせ」を妖艶かつ魅力的に歌い上げ、アイドルの頃の可愛らしさとは一味違う、大人になった“NEXT柏木”の姿を垣間見せました。

Little Glee Monsterは「悲しみがとまらない」「恋のバカンス」を見事なハーモニーで披露。圧倒的な歌唱力で会場の雰囲気を一変させ、観客を引き込みました。

斎藤瑠希は「唇よ、熱く君を語れ」で、ミュージカルで培った度胸と全身で歌い上げる力強い歌声を披露。ステージに一筋の光が差し込むような鮮やかな歌声が印象的でした。

25周年にちなんだ名曲の数々

25周年にまつわる楽曲として、多くの名曲が披露されました。
中山秀征東啓介によるサザンオールスターズの「TSUNAMI」のデュエットは、ワタナベエンターテインメントが設立された2000年のヒットソング。世代を超えた共演はファンを大いに感動させ、二人の男の色気と息の合った歌声が会場を包みました。

MCでは中山、東、松本、ミカが登場。松本は浜崎あゆみさんの「SEASONS」を歌唱し、普段からは想像できない優しい音色と歌声でミカから絶賛されました。

東啓介が歌い上げた福山雅治さんの「桜坂」は、鳥肌が立つほどの透き通る歌声で観客を魅了。ミカのコーラスも加わり、このコンサートならではの特別なシーンとなりました。東とミカはこの共演を「エモい」と表現し、感動を分かち合いました。

さらにミカはMISIAさんの「Everything」を熱唱。自身が生まれる前の楽曲であるにも関わらず、歌詞を深く解釈し、気持ちのこもった歌声を届けました。

社会現象を巻き起こしたアニメソングと幻想的なジブリの世界

2.5次元の代表として、新木がアニソンを歌い上げました。舞台で培われたパフォーマンス力と年々増すセクシーな雰囲気が融合し、観客を惹きつけました。東、新納、INSPiなども加わり、「Butter-fly」や「CHA-LA HEAD-CHA-LA」といったまさに社会現象となった名曲を披露し、会場を一体にしました。

miyouはジブリの名曲「いつも何度でも」(千と千尋の神隠し)を披露。作品の世界観を見事に表現し、幻想的な瞬間を創り出しました。

唯一無二のハーモニーとアカペラセッション

オノマトペソングではLittle Glee Monsterが圧巻のステージングを披露。懐かしい楽曲から最新のチューンまで歌い上げ、INSPiの吉田圭介のボイスパーカッションとのセッションも実現しました。この日のために特別に作られたMashupメドレーは、世代を超えたアカペラの異色コラボレーション。ハモネプなどを手掛けるワタナベエンターテインメントだからこそ実現できる演出と言えるでしょう。

感情を揺さぶる歌声

東啓介はMr.Childrenの名曲を“自分色”に染め上げ、歌詞のメッセージを全力で伝えました。感情を乗せて歌い上げる姿は、観客の心を深く魅了しました。

結海はHYの「366日」を歌唱。歌詞が心に沁み渡る歌声と、「誰かに伝われ」とでも言いたげな、気持ちのこもったメッセージが涙を誘いました。彼女の一心に、そして一生懸命に歌う姿勢は、純粋でとても美しく輝いていました。

ワタナベエンターテインメントの「今」を象徴するステージ

Little Glee Monsterの大ヒット曲「世界はあなたに笑いかけている」は、バンドセッションによるいつもと違う演出で披露されました。メンバーがステージを最大限に使いパフォーマンスすると、観客からは自然と手拍子が起こり、会場全体が熱気に包まれました。一度は耳にしたことがあるこの名曲は、まさに今のワタナベエンターテインメントを象徴する楽曲と言えるでしょう。

中尾ミエを中心に、ダーク・ダックスの「銀色の道」を、新納慎也、東啓介、Little Glee Monster、中山秀征、松本、新木、斎藤、望海、柏木といったこの日出演した全員で歌い上げました。

ミュージカルブロック:夢と情熱の共演

斎藤瑠希望海風斗東啓介が中心となって繰り広げられたミュージカルブロック。

ミュージカルに出演することが夢であるかれんは「エリザベート」より「闇が広がる」を披露。普段とは異なる発声で、まるでミュージカル女優のような歌声を響かせました。天性のボイスコントロールと長年培ってきた表現者としての姿勢が、彼女の新たな一面を引き出しました。

東啓介望海風斗のコンビネーションはまさに別格。「闇が広がる」での二人の共演は、ファン必見の圧巻のパフォーマンスでした。数多くのミュージカルや舞台で主演を務めてきた二人だからこそ実現できるセッションは、まさに瞬き厳禁のステージでした。

新納慎也は、その色気漂う衣装とキャラクター性、そして何よりもキャリアと共に多くの現場で高めてきた凄まじい歌唱力で観客を魅了。バンドを巧みに使い、リズミカルなパフォーマンスで会場を沸かせました。

クレイジーキャッツメドレーで大団円!

コンサートのクライマックスでは、ワタナベオールスターズによるクレイジーキャッツメドレーが披露されました。「スーダラ節」「だまって俺について来い」「ホンダラ行進曲」といった代表曲を出演者全員で歌い上げる姿は、まさに少し早めの祭りのようでした。

スクリーンには、ネプチューン、ハライチ、イモトアヤコといったお笑い芸人、瀬戸康史、山田裕貴、見上愛、綱啓斗などの俳優陣、伊沢拓司、丸山礼など、総勢60名を超えるワタナベエンターテインメントの所属タレントがVTRで出演。「ありがとう」から始まる新しい人生の応援ソングを奏で、25周年を祝うメッセージを送りました。

そして最後には、コンサートのテーマソングである「幸せナベの作り方」を全員で歌い上げ、25周年コンサートの幕を閉じました。ワタナベエンターテインメントの25年の歩みと、未来への希望が感じられる、温かく感動的なコンサートとなりました。