ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人、ヨネダコーヒーは、そのユニークな芸名とコーヒーへの深い造詣で注目を集めています。所属歴2年目の37期生である彼は、自身のルーツから将来の野望まで、熱い思いを語りました。
ピン芸人・米田コーヒーが語る「コーヒー」と「笑い」への「深煎り」な情熱
ヨネダコーヒーです、ワタナベエンターテインメント所属歴2年目の37期生です。元々はコンビで所属しましたが、今は「シングルオリジン」でピンとして活動しています。ネタ作りはコンビ時代からずっと自分で作っており、ピンになってもそのスタイルを続けています。
芸名の由来と芸風
芸名のヨネダコーヒーは、「元々名前がヨネダなんで、本名でやってみた」ところから来ています。そして「コーヒーが元々めちゃくちゃ好きで詳しくて、資格とかも持ってる」ことが大きな理由です。スターバックスで働いていた経験があり、「ブラックエプロンテストっていう合格率7%のテスト」にも合格しました。
芸風は「うるさい系のキャラにコーヒーのキャラをうまく混ぜて」いる感じです。ネタ作りにおいては「両方深入りになるように作ってます」と意識しており、根底には「他と被らないようにっていうのを意識してますね」という強い思いがあります。見せ方にもこだわりがあり、例えばフリップは「普通バージョン」と「コーヒーバージョン」の「2つ用意したりとか」もします。ネタを考えるときは「これコーヒーで言うと?」という思考で作っていて、コーヒーに親和性の高いドラマやアニメからもヒントを得ることがあります。「アドリブとか」も得意で、ネタのオチは「そん時にあったワードで、会場の風味に合わせて」変える柔軟性を持っています。
お笑いのルーツと芸人への道のり
「元々なんか人を笑わせたいとかそういうことが好きだったんで」、お笑いを始めました。小中学生の頃に「ガキ使(『ガキの使いやあらへんで!!』)とか見て育ってましたね」。プロの芸人を志したのは「社会人3年目の時」、IT企業で3年間働いた後です。「芸人なりたいのがあって耐えられなくなって」、ワタナベエンターテインメントの養成所に入学しました。吉本興業などにはない「土曜コースがあった大きい事務所がワタナベだった」というのが決め手でした。養成所では、同期が50~60名いる中で「所属は4組でしたね」という狭き門でした。会社を辞めずに養成所に通うことに対しては、同期から「意気地なしとか言われましたけど」、「それも今の生き方」だと考えています。
コーヒーへの深い専門知識と情熱
コーヒーに目覚めたのは、「高校3年の12月ぐらいから」スターバックスでアルバイトを始めたことがきっかけです。毎日コーヒーを飲むうちに「本当に好きになりました」。一番好きなコーヒーは「アイスコーヒー一択」です。最近は「自分で豆し入れて朝引いてから」飲んでおり、賞金100万円のうち「30万円ぐらい」をデロンギのエスプレッソマシンやコーヒーミルなどの器具購入に充てました。今後は、日本スペシャリティコーヒー協会が主催する「コーヒーマイスター」の資格取得も目指しています。

芸人とコーヒーの融合、そして未来への野望
私にとって、コーヒーは芸人としての「カフェイン」というストロングポイントです。「ネタにまでカフェインまみれなんでこれ多分ないんで」、そこが私の強みだと思っています。
芸人としての転機になったのは、昨年2月の「ショート動画」でした。「あれがきっかけで、あ、コーヒーやっていいんだて思って」、ワタナベエンターテインメント内で自分の知名度が上がりました。ショート動画での優勝経験も、「コーヒーキャラの定着とそのなんか動画とかもっと面白く頑張んなきゃみたいなの」に繋がりました。
将来の目標は、「水曜日のダウンタウンとか出たいですね」。「仕掛けられたところでなんかその長時間回しハプニング待ちなんすよ」というタイプのネタが得意なので、そのような番組に挑戦したいです。最終的には、「めちゃくちゃ面白いコーヒー店員になりたいです。バリスタなりたい」と思っています。芸人の道を選びつつも「コーヒーはついてきますね」。ワタナベエンターテインメントの社員やメンバーにコーヒーを配り、「ネタもコーヒーも面白い」と認知してもらい、「ラジオとかテレビとかそういうところに呼んでいただけるっていうのは今お目指してます」。「ロケコーヒー巡りとかめっちゃしたいすね」、「カッピングしたいすね。全国の」という願望もあります。ライバルとしては、医者芸人や法律をネタにする「こたけ正義感さん」のように、「一つの専門分野でネタを作るスタイル」を目指しています。
「お笑いが元々そのずっとコーヒーも笑いし、なんで続いてられるって感じです」。そして、「ネタやってる時が一番楽しい」ですね。
コーヒーもお笑いも、どちらも人生になくてはならないもの」と語るヨネダコーヒー。その情熱は、まさに「深煎り」のコーヒーのように深く、濃い。ワタナベエンターテインメント所属のピン芸人として、独自の道を切り開く彼のこれからの活躍から、目が離せない。