強烈なビジュアルとテンポの良い漫才で注目を集める、ワタナベエンターテインメント所属の男女コンビ「ケミカル幕府」。小中学校の同級生だという立花竜成さんとあんじゅさんは、いかにしてコンビを結成し、お笑いの世界に飛び込んだのか。その素顔と、意外な将来の夢に迫りました。
自己紹介をお願いします。
立花竜成(以下、立花):30歳の立花と
あんじゅ:年齢非公開のあんじゅです。小中学校が一緒の同級生コンビです。
同級生コンビとのことですが、結成の経緯を教えてください。
立花:僕はもともと吉本で活動していたんですが、コンビを解散したんです。そのタイミングで、バイト先が一緒だったあんじゅを誘ってM-1に出場しました。その時のネタがYouTubeに上がって、ありがたいことに反応が良くて。そこから本格的に活動しようと決めました。
あんじゅ:私は当時バンドを10年くらいやっていて。まさか芸人になるなんて思ってもいませんでした。M-1に誘われなかったら、絶対に芸人はやってないです。
そこからワタナベエンターテインメントに入られたんですね。
あんじゅ:私は事務所のオーディションがあることすら知らなかったんです。「ネタをタダで見てくれて、公表もしてもらえる良いイベントがあるよ」って言われて大阪の会場に行きました。
立花:僕はあんじゅには内緒で、そのオーディションで一発所属を狙っていました。最終的にはワタナベコメディスクールに入ることになりましたが、なんとか所属できました。僕らは首席で卒業したんですよ。
そもそも、お笑いの道を目指したきっかけは何だったのでしょうか?
立花:姉ちゃんが松竹で芸人をやっていて。ライブを見に行ったら、正直ネタは全然面白くないのにお客さんにはウケていたんです。それを見て「こんなんでいけるんやったら、俺もいけるやん」って思ったのがきっかけです。
あんじゅ:私は本当に、立花に誘われたからです。バンドもそうだったんですけど、人に誘われて始めることが多くて。
ネタ作りはどちらが担当されていますか?
立花:僕が書いています。まだ「ネタ書き赤ちゃん」みたいなもので、色々な芸人さんのネタを見て「このボケをあんじゅがやったらどうなるかな」とか考えながら作っています。漫才は少し書けるようになってきたんですけど、コントは役に入るのが恥ずかしくて…。
あんじゅ:私はコントをやりたいんですけどね。
目標にしている芸人さんはいらっしゃいますか?
立花:千原ジュニアさんです。会話の中から言葉を拾って、忘れた頃にウィットに富んだワードで返す、みたいなのがすごくカッコいいなと思います。
あんじゅ:私は仲良くさせてもらっている、ぱーてぃーちゃんの信子さんですね。この間も朝まで一緒に飲みました。
長く一緒にいるお二人ですが、コンビ間のルールはありますか?
あんじゅ:私のお母さんが決めたルールがあります。「友達じゃなくなったら絶対に解散しなさい」って言われていて。だから、喧嘩は絶対にしちゃいけないし、もし1ヶ月口をきかなかったら解散です。
最高の関係性ですね。では最後に、今後の目標を教えてください。
立花:僕は『探偵!ナイトスクープ』の探偵になりたいです。関西出身というわけではないハライチの澤部さんが探偵になられたことで、ワタナベの枠ができたと思うので。
あんじゅ:私は社長になりたいです! あとは、タレントにもなりたいし、M-1も勝ちたい。目標は、何にも囚われずに活動されている仲里依紗さんです。
ライバル視しているコンビはいますか?
立花:やっぱりぱーてぃーちゃんですかね。「ギャル」という括りでは先を越されているので、僕らは「ギャルではない」何か新しいキャッチコピーを見つけないといけないなと話しています。
あんじゅ:それがまだ言語化できていないんですよね。これが見つかったら、私たちは売れると思います!
