タレントのふかわりょうが、気鋭の言語学者・川添愛氏との異色のタッグで、変わりゆく日本語の面白さと奥深さに迫る番組が話題を呼んでいます。
若い世代を中心に広がる言葉遣いの変化や、世代間で異なる言葉の解釈など、日常で誰もが一度は感じた「言葉のモヤモヤ」をユーモラスに深掘り。ふかわりょうが持つ鋭い言語感覚が、日本語の「現在と過去のギャップ」を浮き彫りにしています。
言語学者との異色トークで「言葉の進化」を考察
ふかわりょうが焦点を当てるのは、若者を中心に広がる新たな言葉遣いや、世代によって解釈が異なる表現の数々です。
例えば、「ファン」がいつ「推し」へと変化したのかという問いには、言葉の背後にある個人の能動的な応援姿勢の変化が読み取れ、また「トマトトマトしてない」といった名詞を繰り返すユニークな表現には、日本語の持つ創造性と柔軟性が現れています。
さらに、世代間の感覚の違いが顕著に表れるのが時間や金銭に関する表現で、「8時10分前」の解釈が「7時50分」派と「8時8分」派に分かれる現象や、「1000円弱」を「1050円」と解釈する若者の感覚は、言葉の共通認識が揺らいでいる現状を突きつけます。
「古古古米」のように、ユニークな音の響きを持つ言葉がSNSで大ヒットすることにも着目し、言葉が持つ時代の鏡としての側面を深く掘り下げています。さらにふかわりょうは、キャスター・田﨑さくらさんとのショートコント「ことばことばしてるニュース」を通じて、「大丈夫だけで生活できるのか?」や「行けたら行くは約束か否か」といった、曖昧な日本語が引き起こす日常の「ことば問題」をニュース形式でユーモラスに紹介してます。
ショートドラマ「さえずりの沈黙」では、「忖度さん」「姑息さん」といった言葉が擬人化され、本来の意味から離れて使われることへの戸惑いを笑いへと昇華させており、言葉に対するふかわりょうの真摯な眼差しと、それをエンターテインメントに落とし込む独特なセンスが光っています。
ふかわりょうが提起するこれらの「言葉の時差」は、単なる流行語の解説ではなく、世代間のコミュニケーションの溝を埋め、日本語の持つ奥深さと、言葉を扱うことの責任について考えさせる貴重な機会を提供しています。
ぜひ、皆様も番組をご覧いただき改めて言葉の意味に向き合う1日にしてみてはどうだろうか、、、
ふかわふかわしてるテレビ:https://tver.jp/episodes/epbz3m22vk
ふかわりょう主演・脚本・監督の「ことば」ワールド全開のオムニバス形式のショートコント&トーク番組
