――ケンタさんが芸能界を⽬指したきっかけは何だったのでしょうか?
もともとは姉がダンススクールに通っていて、付き添いで⾏っていただけなんです。でも、⾒様
⾒真似で踊ってみたら楽しくて、気づいたら⾃分も習い始めていました。特に、⾳楽に合わ
て体を動かすことの楽しさと、表現の奥深さに気づき、ダンスに本格的に打ち込むようになり
ました。さらに、⼩学⽣の頃に出演したCMのオーディションでダンスを披露し、⼈前で表現
する喜びを実感し、そのとき、エンターテインメントの世界に憧れを強く持ちました。
――そこからどのようにしてオーディションを受けようと思ったのですか?
ダンス&ボーカルに興味を持つようになったのも、姉の影響が⼤きいです。K-POPをよく聴い
ていたことで⾃然と興味を持ち、⼩学校6 年⽣のときにはSEVENTEEN に夢中でした。グル
ープでの活動や、メンバーの個性を⼤切にする姿勢に惹かれました。⾃分もそんなアーティス
トになりたいと思い、オーディションを受ける決意をしました。

――オーディションを受けるにあたって、苦労したことはありますか?
オーディションには⼤きな壁にぶち当たりましたね。⼩学校6 年⽣で受けたので、周りの年齢
層が⾼くて、正直かなり緊張しました。特に、年上の参加者は落ち着いていて、⾃分の⼦ども
っぽさが⽬⽴ってしまうのではと不安でした。それでも、『絶対に通る』という根拠のない⾃信
がありましたね。
最も苦労したのはボーカル。ほぼ未経験だったことに加えて、成⻑期で声が不安定だったので、
⾃分の声を知るのに時間がかかりました。レッスンを受けながら試⾏錯誤を重ねる毎⽇でした。
――合格発表の瞬間は覚えていますか?
オーディションの結果発表の⽇、オリジナルメンバーの1 ⼈に選ばれ、夢への⼀歩を踏み出せ
た瞬間は本当に嬉しかったです。でも、そこからが本当のスタートでした。
――DBSingでの活動はいかがでしたか?
デビューまでの道のりは決して平坦ではなく、約3 年間、正式なデビューの⾒通しが⽴たず、
⾃分を⾒失いかけることもありました。でも、年上メンバーが⽀えてくれたおかげで、諦めず
に努⼒し続けることができました。さらに、グループが6⼈から13⼈体制になったとき、⼤き
な変化を経験しました。これまで築き上げてきた関係が変わるのではという不安がありました。
でも、新メンバーも同じ夢を追いかける仲間だと理解し、気持ちを切り替えることができまし
た。
Part2へ続く