2026.03.03

第21回渡辺晋賞 音楽家、プロデューサー、ベーシスト細野晴臣氏が受賞!

⼀般財団法⼈渡辺⾳楽⽂化フォーラムは創設者・渡辺晋⽣誕の⽇である3⽉2⽇に『第21回 渡辺晋賞 授賞式』を執り⾏いました。日本独自資本の動画配信サービスとして確固たる地位を占め、日本のエンターテインメント産業の育成に大いに貢献する細野氏が受賞!

【受賞理由】

24年にデビュー55周年を迎えられた細野⽒は、常に最前線にたって、⽇本のポップシーン、そして世界の⾳楽シーンの転換点を開拓してこられました。優れた作品を創造された事はもちろんの事、その活動の数々が⽇本の、そして世界の⾳楽・⽂化に及ぼした影響は計り知れません。アーティストとしての領域を超え、世界に誇る⾳楽世界の総合プロデュースを達成された偉⼤なプロデューサーです。
「はっぴいえんど」では、⽇本語ロックの先駆けを果たし、後に続くミュージシャンの多くが多⼤な影響をうけ続けています。「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO) 」では、まだ創成期のコンピューターを駆使したテクノポップで世界中の⾳楽シーンを転換させるほどの影響⼒を及ぼし、⾳楽だけではなく、ファッションリーダーとしても当時の先鋭的な若者⽂化のアイコンとして社会的ブームを巻き起こしました。
また、プロデューサー、アレンジャーとして、当時在籍されたアルファレコードを中⼼に、荒井由実(松任⾕由実)をはじめとするニューミュージック、シティポップシーンを開拓。作家としても、松⽥聖⼦、中森明菜、⼭下久美⼦など、多くのアーティストに楽曲を提供して、歌謡曲界にも新しい⾵をもたらしました。それらの⾳楽はシティポップと呼ばれ、近年アメリカを中⼼に再認識されて、⽇本発の⾳楽ジャンルとして今後の更なる展開が期待されている事は皆さんご承知のとおりです。
現在においても、ワールドミュージック、アンビエント、エレクトロニカなど常に新しい⾳楽を探求、実験し続け、多くのアーティストの尊敬を集めておられます。⽇本が世界に誇る総合⾳楽プロデューサーとして、ここに、第21回渡辺晋賞を贈ります。

【略歴】

◇ 細野晴⾂(ほそのはるおみ)⽒◇
1947年東京⽣まれ。
1969年「エイプリル・フール」でデビュー。
1970年「はっぴいえんど」結成。
73年ソロ活動を開始、同時に「ティン・パン・アレー」としても活動。
78年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成、歌謡界での楽曲提供を⼿掛けプロデューサー、レーベル主宰者としても活動。
YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント、エレクトロニカを探求、作曲・プロデュース・映画⾳楽など多岐にわたり活動中。

【細野晴臣氏授賞コメント】

本当に光栄です。賞をもらうなんて滅多にないことですから、正直まだ慣れませんね。
僕はまさに『渡辺プロダクション』に育てられたようなものです。小学生の頃から『シャボン玉ホリデー』を見て、ザ・ピーナッツさんやクレージーキャッツさんに憧れて……僕のお笑いのマインドは、間違いなくあの場所から芽生えたもの。裏表のない、純粋に素晴らしい当時の芸能界にピュアに影響を受けました。 渡辺晋さんのベースも、最近よくレコードで聴き返しています。洋楽の真髄を突くような演奏は本当に素晴らしい。心から尊敬しています。この度は、本当にありがとうございました。

また授賞式の途中、細野氏と親交の深い菅田将暉さんがお祝いに駆けつける場面も。
久々の再会に、細野氏は「(式を)こじんまりやりたかったけれど、こうして会えて嬉しい」と照れ混じりに喜びを語りました。トーク中、菅田さんは細野氏のプロデューサーとしての原点に触れ、YMO結成当時に細野氏が記した活動計画ノートのエピソードを披露。メンバーへの展望や高い目標が手書きで綴られたそのノートに「手書きの愛情とプロデュース能力を感じた」と感銘を伝えると、細野氏は「(メンバーの)坂本龍一くんがなかなか入ってくれなくてね」と当時を懐かしむ場面も。最後は互いにエールを送り合い、会場は温かな拍手に包まれました。

【『渡辺晋賞』について】

『渡辺晋賞』は、平成17年(株)渡辺プロダクション創業50周年にあたり、エンターテインメント業界における新しい感性のプロデューサーを顕彰し、⼤衆⽂化のさらなる発展向上を⽬的とするプロデューサー賞として創設されました。毎年3⽉2⽇渡辺晋の誕⽣⽇に「渡辺晋賞授賞式」を執り⾏い、⼤衆性、将来性を兼ね備えた独創的なソフト(作品、アーチスト)を⽣み出し、また、才能ある⼈材を登⽤、組織し新しいビジネスモデルを構築し、⼤衆⽂化の発展に多⼤の貢献をしたエンターテイメント業界のプロデューサーを選考対象とし、年1回、顕彰させて頂いております。

<(歴代の受賞者・敬称略>
第⼀回(2006年度) ⻲⼭千広特別賞︓岩⾕時⼦
第⼆回(2007年度) 鈴⽊敏夫特別賞︓宮川泰・⻘島幸男
第三回(2008年度) 本多⼀夫
第四回(2009年度) 松浦勝⼈
第五回(2010年度) 秋元康
第六回(2011年度) 三枝成彰
第七回(2012年度) ⼤⾥洋吉
第⼋回(2013年度) 三⾕幸喜
第九回(2014年度) 松任⾕正隆
第⼗回(2015年度) ⼩⼭薫堂
第⼗⼀回(2016年度) 北村明⼦
第⼗⼆回(2017年度) ⽮内廣特別賞︓川村元気
第⼗三回(2018年度) 村井邦彦
第⼗四回(2019年度) 別所哲也
第⼗五回(2020年度) 藤⽥晋菅野よう⼦
第⼗六回(2021年度) 岩上敦宏特別賞︓服部克久
第⼗七回(2022年度) 森岡 毅特別賞︓すぎやま こういち
第⼗⼋回(2023年度) 尾⽥栄⼀郎
第⼗九回(2024年度) ⻲⽥誠治
第⼆⼗回(2025年度) 宇野康秀